ドイツの虎『シュテファン・エフェンベルク』
今日お送りするのは、ドイツのワイルドな天才『シュテファン・エフェンベルグ』（エッフェンベルク）だ。ベッケンバウアーに始まり、ローター・マテウス、マティアス・ザマーと引き継がれたドイツが世界に誇る当代きってのワールドベストプレーヤーである。
ポジションは攻撃的ミッドフィルダーながら、ドイツ伝統の3-5-2におけるウィングバックやセントラルMFも務めることができ、オールマイティーな能力を誇っていた。
現代でいえばバラックの様な圧倒的な存在感を誇っており、同じくちょっと怠惰な様子に見えるものの、ツボを心得たプレーで的確にポイントを抑え、一度ボールに触れるや誰もが真似のできないスケールのシュート、パス、ドリブルで味方を牽引した。188cmという強靭なフィジカルだけでなく、ドイツ史上でも指折りの技術を持っていたため、調子に乗ったときの彼を止めるのは至難であり、どんな相手に対しても明らかに格の違うプレーを見せられる選手だった。下記のサッカー動画では、全盛期のACミランとの激戦で、あの史上に残るディフェンスライン相手に（バレージ、マルディーニ、コスタクルタ、タソッティ）１得点１アシストを決めている。ああドイツ人とはどうしてかくもスケールが大きいのだろう。これだけの体躯でこれだけのダイナミクスとテクニックを同時に持ち得るとは。
エッフェンベルクは、バイエルンのキャプテンとして（カーンの先代）、2001年シーズンにヨーロッパ・チャンピオンズリーグを制し、MVPに輝いている。中でも、2000年にレアル・マドリード戦で決めたフリーキックは語り草で、とてもゴールを狙う様な角度ではなかったのだが、相手選手の壁を遠くから巻きながら信じられない様な弧を描いて名手カシージャスからゴールを奪った。これも下記のサッカー動画で是非見て欲しい。アウトフロントキックとしてはロベカルが98年にフランス代表相手に決めたFKが有名だが、インフロントキックとしてはこれが史上最高級ではないだろうか。このキックは、ディヴィット・ベッカムやジュニーニョ・ベルナンプカーノと比べても驚異的な回転とスピードだ。
激情的な性格であり、天才肌のタイプであったことから、海外ではTiger（虎）と呼ばれたそうだ。その激情的な激しく美しいプレーを楽しんで欲しい。
□『シュテファン・エッフェンベルク』サッカー動画 超絶テクニック by YouTube
エフェンベルクの強烈フリーキック
これが伝説の史上に残るフリーキック！（18秒〜）ドイツ代表の歴史をダンスミュージックに乗せて
セリエAフィオレンティーナ時代に全盛期のミラン・オランダトリオとの激戦！
１分16秒からの混戦からのゴールと１分43秒からの驚異的な美しいラストパス！
『シュテファン・エッフェンベルク』選手データ by Wikipedia
Stefan Effenberg
Personal information
Full name Stefan Effenberg
Date of birth August 2, 1968 (age 38)
Place of birth Hamburg, Germany
Height 188 cm
Nickname Effeˌ Tiger
Playing position Midfielder
Senior clubs1
Years Club App (Gls)*
1987-1990 Borussia Mönchengladbach 73 (10)
1990-1992 Bayern Munich 65 (19)
1992-1994 AC Fiorentina 56 (12)
1994-1998 Borussia Mönchengladbach 118 (23)
1998-2002 Bayern Munich 95 (16)
2002-2003 VfL Wolfsburg 19 (3)
2003-2004 Al-Arabi
National team 1991-1998 Germany 35 (5)
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