黄金の右足『デイヴィッド・ベッカム』

デイヴィッド・ベッカム

本日のサッカー動画王は、世界一有名なサッカー選手『デイヴィッド・ベッカム』。
その容姿と、妻が元スパイスガールズのポップスターであることから、メディアの注目を浴び、世界的なスターとなった。
だが、彼は決して人気先行の選手ではなく、イングランド代表のキャプテンまで務める偉大な選手である。

イングランドのトップクラブ『マンチェスター・ユナイテッド』の若手ホープとして頭角を表し、チームの絶対的なシンボル『エリック・カントナ』の後継者として背番号7番を引き継ぎ、チームの中心として幾多のタイトルを獲得した。
98年のフランスワールドカップでは、FKを決める等、若手エースの期待に答える活躍を見せていたが、アルゼンチン戦で報復行為を行い退場、チームが負けたことで大きな批判を浴びた。
通常ならば選手を続けることすら困難であったが、彼はメディアを通して弁明や逆切れをすることなく、反省するとともに黙々と本業であるサッカーで恩返しをしようと努力を続けた。
その結果、序々にチームサポーターや国民から認められる存在となっていき、ついには98-99シーズンで史上初のトリプル(3冠:プレミアリーグFAカップチャンピオンズリーグ)を達成、イングランド代表のキャプテンを任される程になった。
2002年の日韓ワールドカップ予選では、最終戦ギリシャ戦で、ロスタイムに奇跡のFKを決め、通過を決定。名実ともにチームの中心として認められている。
その後、スペインの『レアル・マドリッド』に移籍。『ジダン』『ラウール』『ロナウド』『フィーゴ』『ロベルト・カルロス』等と『銀河系』軍団のメンバーとなった。


ベッカムの超絶テクニックは何と言っても、『黄金の右足』から繰り出される超高精度なキック。FKはもちろん、コーナーキックや通常のクロスであっても、ベッカムが蹴るや否や、とたんに大チャンスとなる。
キックの精度が高いだけでこうもサッカーが変わるものかと唸らせる程の精度を持ち、速度、変化、伸び,切れもすばらしいことから、『世界最高のキッカー』のひとりとされる。
この超高精度『センチメーターパス』はボールの軌道だけでなく、フォームも美しく、独特の左手を大きく振りかざす姿勢からキックが放たれると、魔法の様にボールは味方の元へと正確に飛んで行く。
『1秒フリーにすると、1秒後にはピッチのどこにでもボールを運べる』と警戒される武器であり、『右足1本のプレーヤー』と揶揄されるのも、逆に彼のキックのすごさを物語っている。

伝統的にイングランドはボールを蹴るといった単純な動作のクオリティに定評があり、同国代表の『スティーブン・ジェラード』『ウェイン・ルーニー』『ランパード』等も驚異的なキックを誇るため、イングランド代表と対戦する国はとにかくファールを減らし、FKを警戒せねばならない。
クラブチームにも『ジダン』『ロベルト・カルロス』といった世界的なキッカーがいるが、いずれも第一キッカーとして認められているのはベッカムであり、その期待にずっと応え続けている偉大なプレーヤーである。


ベッカムの黄金の右足を観よ!