イングランド史上最高の才能、ガッザ『ポール・ガスコイン』
今日のサッカー動画王がお送りするのは、チャンピオンズリーグでもベスト8に3チームを送り込んだイングランドにおいて、史上最高のタレントと言われている男、ガッザこと『ポール・ガスコイン』だ。
80年代後半から90年代にかけてのイングランドを代表する人気選手で、デイヴィッド・ベッカムが出現するまでの国民的英雄と言えるだろう。90年イタリアワールドカップでハイパフォーマンスを魅せ、イングランド人としては珍しくイタリアセリエAのラツィオでも活躍した。
ガッザの魅力はプレー以前に、人間としてのそれにある。お茶目な悪ふざけをしたり、審判や相手選手に絡んだり、グラウンド外で問題を起こしたり、通常ならばプロとして決して褒められたものではない行為も、ガッザがやると急に大目に見てやりたくなる。そんな不思議な人間味のある魅力を持った男だ。イタリアW杯で敗退時に見せた涙がその人となりを現している。
こんなガッザであるが、ひとたびボールを持つや、イングランドの誰よりもすばらしく効果的なテクニックを魅せることができた。若干太り目の体型ながら、その爆発力とボールを運ぶタイミングの良さで、相手選手をあれよあれよという間に抜きさって行く。数十メールのドリブル突破も珍しいものではなかった。このあたりは現在でいえばアンリやカカを想起させる。また、狭いスペースでのドリブルにも秀でており、いくらなんでも無理だろうという密集に突進しては不思議とボールを運んでいくことができた。ここまでコンパクトかつ力強くボールを運ぶテクニックはロナウジーニョ以外に浮かばない。また、下記の96年EUROスコットランド戦で見せたスーパーボレーのように、ボールコントロール&キックの技術もすばらしく、ロマーリオの様であった。はっきりいって普通のイングランドや欧州選手のそれではない。欧州のように力強く、南米の様なテクニックを魅せる貴重なタレントだった。
現在では、容貌も才能もそっくりな新天才『ウェイン・ルーニー』にガッザを重ねて見ているイングランド国民も多いと思われる。目を見張るような”ガッザ”の才能を楽しんで見てほしい。
□『ポール・ガスコイン』サッカー動画 超絶テクニック by YouTube
ガッザの魅力がたっぷり詰まったコンピレーション動画
ガッザの茶目っ気たっぷりのコンピレーション動画
EURO96で決めたガッザのスーパーゴール!
本名 ポール・ジョン・ガスコイン
愛称 ガッザ
カタカナ
ラテン文字表記 Paul John Gascoigne
基本情報
国籍 イングランド
誕生日 1967年5月27日
出身地 ゲイツヘッド
身長 178cm
体重 74kg
選手情報
ポジション MF
代表歴
キャップ 57
得点/失点 10
選手経歴
* ニューカッスル・ユナイテッド(イングランド) 1984-1988
* トッテナム(イングランド) 1988-1992
* ラツィオ(イタリア) 1992-1995
* レンジャーズ(スコットランド) 1995-1998
* ミドルスブラ(イングランド) 1998-2000
* エバートン(イングランド) 2000-2001
* バーンリー(イングランド) 2001-2002
* 甘粛天馬(中国) 2003
* ボストン・ユナイテッド(イングランド) 2003監督経歴
* ケタリング・タウン:監督 2005.10-2005.12
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