引き玉の魔術師『アンドレス・ダレッサンドロ』
今日のサッカー動画王では比較的知られていない貴重な選手を紹介しよう。アルゼンチンユース代表としてハビエル・サビオラと共に優勝を果たした若き天才。独特のキープ＆ドリブルで知る人ぞ知る魔術師『アンドレス・ダレッサンドロ』だ。
ダレッサンドロはリオネル・メッシが注目されるまでは、左利きだったこともありマラドーナの後継者として注目されていた程の選手だ。あのアルゼンチンを代表する10番アイマールが、自身を謙遜してダレッサンドロを天才と認める程のまばゆい才能を持つ。
何よりダレッサンロドが武器としているのは、超絶テクニックと賞賛される引き玉を使ったドリブルだ。引き玉と言えば、クロアチアのプロシネツキやフランスのジダンが知られているが、このダレッサンドロも負けず劣らず見事な技のキレを見せる。
2001年ワールドユースでは、静止した状態から、あれっと思うタイミングで次々と列強の超人達を抜きさって言った。下記のサッカー動画でそのマジックを堪能して欲しい。
特徴は、ボールを何度か手元に引き寄せるアクションをした後に、急激にボールと共に駆け出す点にある。ボールを２度3度と軽く触りながら引き寄せる様がいかにもそれっぽいので、応対する相手選手は続けてボールを引いてくるだろうと思ってしまう。だが、思った瞬間に、今度はいきなり急加速してボールと共に爆発的に突進してくる。この『引き−引き−押し』のリズムとタイミングと緩急があまりに急激であり、かつボールを押し出す際に、単に蹴るのではなく、ボールに触れた足が同時にダッシュの第一歩となる様にクッとボールを引っ掛けて突進してくるため、相手選手は反応が１歩遅れてしまう。さらには、その押し出したボールがそのまま又抜きフェイントになっている場合もある等、２重３重のトリックで相手を惑わせている。
見た目はシンプルなのだが、実は極めて高度な仕掛けがほどこされており、現代サッカーでも屈指のフェイクということができるだろう。
ダレッサンドロは、ドリブル以外にもその引き玉テクニックを生かしたボールキープやタメにも高いレベルを見せる。ボールをキープし、味方を引き寄せ、あるいは自らかわしてシュートに持って行く。アルゼンチン選手の例に漏れず、極めてシュートテクニックも高いため、ゴールをあげる能力も非凡なものを持っている。これも下記のサッカー動画でそのシュートテクニックを楽しんで欲しい。
リケルメ、サビオラ、アイマールといった世紀のスーパースターや、テベス、メッシといった更にそれを超えるかの様な才能と同世代のため、これまで十分に目立って来たとは言いがたいが、その才能を疑うものはいない。今年からアルゼンチン人選手に水が合うと思われるスペインリーグでプレーするため、その華麗なフェイクに世界中が驚愕する日も近いに違いない。一足先に知れた君はツイている。
□『アンドレス・ダレッサンドロ』サッカー動画 超絶テクニック by YouTube
□『アンドレス・ダレッサンドロ』選手データ by Wikipedia
本名 アンドレス・ニコラス・ダレッサンドロ
愛称
カタカナ アンドレス・ダレッサンドロ
ラテン文字表記 Andres D'ALESSANDRO
基本情報
国籍 アルゼンチン
誕生日 1981年4月15日
出身地 ピタル・フェデラル
身長 163cm
体重 54kg
選手情報
在籍チーム レアル・サラゴサ
ポジション MF、CF
背番号 10
利き足 左
所属クラブ
* リバープレート(アルゼンチン) 1998-2003
* VfLヴォルフスブルク(ドイツ) 2003-2006
* ポーツマスFC(イングランド) 2006
* レアル・サラゴサ(スペイン) 2006-
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