ジーコの愛弟子『小笠原満男』
今日のサッカー動画王がお送りするのは、今シーズンからイタリア・セリエAに満を持して挑戦するこの男。ジーコの愛弟子『小笠原満男』だ。
日本が誇るすばらしい中盤の選手の中で最後の大物とでも言うべき存在だ。小野、高原らと同じ78年生まれのいわゆる黄金世代の中心選手として、鹿島と日本代表で偉大な実績を残してきた。鹿島アントラーズでは、2000年の史上初となるシーズン3冠（Jリーグ、ナビスコカップ、天皇杯）を皮切りに５年連続となるJリーグベストイレブンを受賞。国内最高の選手としてここ数年の日本を支えて来た。横浜マリノスに在籍していた中村俊輔やレッズの小野らとチームの中心選手として戦ってきたが、実績としてはこの小笠原がNo.1と言えるだろう。
また、日本代表でも2002、2006年のワールドカップに出場。厳しい中盤のポジション争いを経てトルシエ、ジーコの両監督に認められてきた。中でも語り草となっているのは、フィンランドとのフレンドリーマッチにおける伝説の超ロングシュートだ。見事な視野と技術に裏打ちされた58mのスーパーゴールは国を超えて海外でも話題になったと言われている。
小笠原の超絶テクニックは何より落ち着いたプレースタイルにある。切れ味鋭いドリブルや圧倒的なキック力を武器にするわけではないが、とにかくボールと仲間と相手とゲームをよく見て頭を使ってサッカーをし、違いをもたらしている。その落ち着いたプレーの基になるのは当然ボールコントロールテクニックだ。日本でも指折りのボールキープ力を持っており、相手に寄せられても全く意に介さないでプレーを続けることができる。ジダンの様に、相手がまとわりついているのがむしろ当たり前で、その中で落ち着いたプレーをできるレベルにある。
更に小笠原はボディバランスに優れたものをもっているので、少々相手にあたられても、体を入れてボールを守ることができる。体が屈強というよりは、バランスに優れて体の使い方がうまいという感じで、中田英寿と小野伸二の間の様なスタイルだ。これは、アントラーズ入団当初から目標としていた元ブラジル代表のビスマルクから学んだ点が多いのだろう。あの落ち着いた正確で賢いプレーがそっくりそのまま小笠原に受け継がれている。Jリーグ開幕当初、日本とは桁がいくつも違う次元のプレーを見せていたあのビスマルクと比べても遜色ないレベルに小笠原は到達したと言えるだろう。頼もしいことこの上ない。
シュートテクニックにも優れる小笠原は、フリーキックや相手を一瞬外しての正確なキックにより、ゴール数も多い。試合数の約1/4のゴールをこれまで決めており、これは中盤の選手としては傑出した数字だろう。これは、とにかくボールとGKとゴールをよく見て蹴る様にコーチし続けたジーコの功績が高いと思われる。決してシャープで鋭いシュートを放つわけではないが、確実にGKが届かない位置に正確に蹴る術を持っている。
小笠原はこのように、ドリブルもシュートも、もちろん広い視野を生かしたパスセンスも持っており、その総合的な能力は十分イタリアでも通用すると思われる。イタリアで似たタイプを探すならば、レアルに所属するカッサーノかACミランのアンドレア・ピルロが近いだろう。ボディバランスと体の使い方の上手さを生かして守備能力も高いので、彼らを超える活躍を見せるのも不可能ではない。鹿島でジーコやトニーニョ・セレーゾといった世界最高級のMFに直接コーチを受けて来た経験が必ず生きてくるはずだ。
ここ最近海外での目立った活躍が減っている日本人選手の中で最も期待を集める一人がこの小笠原だ。日本とジーコが大事に大事に暖め続けたこの選手の活躍を期待して止まない。
□『小笠原満男』サッカー動画 超絶テクニック by YouTube
代表の歴史に残るスーパーゴール！
小笠原のスーパープレー動画集
ワールドカップ予選で決めた見事なシュート！
鹿島時代も決めていたスーパーゴール！
カタカナ オガサワラ ミツオ
ラテン文字表記 OGASAWARA Mituo
基本情報
国籍 日本
誕生日 1979年4月5日
出身地 岩手県盛岡市
身長 173cm
体重 72kg
血液型 O型
選手情報
在籍チーム FCメッシーナ
ポジション MF
背番号 8
利き足 右
代表歴
キャップ 53
得点/失点 7
2006年6月23日現在
主な代表歴
各年度代表
* U-15〜17日本ジュニアユース代表
* U-18〜20ユース代表
o AFCユース選手権
o FIFAワールドユース選手権* 高校選抜
o 第58回ベリンツォーナ国際ユース大会
o ニューイヤーユース* U-22オリンピック代表
o シドニーオリンピックアジア予選
日本代表
2002年 FIFAワールドカップ KOREA/JAPAN
2003年 東アジアサッカー選手権
2003年 FIFAコンフェデレーションズカップ2003
2004年 アジアカップ
2004年 FIFAワールドカップ GERMANY 2006 アジア1次予選
2005年 FIFAワールドカップ GERMANY 2006 アジア最終予選
2005年 FIFAコンフェデレーションズカップ2005
2006年 FIFAワールドカップGERMANY2006
主な受賞歴
1998年 第76回 全国高等学校サッカー選手権大会 大会優秀選手
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