現代欧州最高の天才『セスク・ファブレガス』
さあ今週2回目のサッカー動画王は、前回のフレブに続きアーセナルのヤングスターを紹介する。メッシが南米最高の若手選手なら、欧州最高とも言えるのがこの『セスク・ファブレガス』だ。
アーセナルのレギュラーとして活躍しているためご存知のファンも多いと思うが、なんとこのフランセスク(本名)、まだたったの19歳である。セスクが世界に知られたのは、ついこないだの2003年U-17世界選手権。得点王と最優秀選手に輝き、チームも準優勝した。この頃から、欧州を代表する若手選手として一部で注目されていく。その後、世界最高級の慧眼を持つ名称アーセン・ヴェンゲル監督に引き抜かれ、なんと生え抜きのバルセロナからアーセナルに移籍した。そして、アーセナルの心臓にして肺である『パトリック・ヴィエイラ』の後釜として、アーセナルのMFを任されることになる。その後の活躍は知っての通りだ。わずか19歳にして、既にアーセナルでのキャップ数は130を超え、ベテランの様な落ち着きと存在感を放っている。
冷静に考えると、とてつもないことだ。イングランドのプレミアリーグは世界でも最も激しいプレースタイルを持ち、中でもミッドフィールドは最激戦区だ。スピーディーで攻守の切り替えが早いスタイルの中で、攻撃だけでなく守備の両方を高次元で備えていることが必要とされる。そのうえ、セスクの前任は当時世界最高のセントラルMFと呼ばれていたヴィエイラだ。世界最高のMFにしてキャプテンが移籍し、その後釜が18歳の名も知らぬスペイン人と聞いた時、ファンは耳を疑った。『アーセナルはチャンピオンを目指す気がなくなったのか?』『低予算もいい加減にしろ!』『いくらヴェンゲルが優秀な若手だといっても、18歳で痩身のスペイン人にタフなイングランドで何ができる?』呆れと怒りの声が多かったと思われる。
しかし、フタを開けたらどうだ。どこかにヴィエイラを懐かしむ声があるだろうか? ライバルのチェルシーのランパードや、マンUの選手をうらやむファンがいるだろうか? むしろ逆だ。 アーセナルはまるで宝が降って来たかの様に、最高に若く最高に才能に溢れ、既にプレミアトップレベルとも言われる最高のセントラルMFを手に入れたのだ。そのプレーは単なるテクニシャンのそれではなく、タックルやフィジカルコンタクトも厭わない激しいものだ。そして、その激しさの中に、天才的なセンスとひらめきを感じさせるパスやドリブルを織り交ぜて行く。ここ一番という競い合いに滅法強く、ロシツキー、フレブ、ファン・ペルシ、リュンベリ、ジウベウト・シルバといったスター軍団の中でも、フランセスクは一層際立った活躍を見せている。まるでグアルディオラやデコの様な何手も先を読んでいるかの様な雰囲気で中盤を仕切っているのだ。
同じくスペイン代表の天才イニエスタと並び、スペイン代表にも既にデビューしW杯でアシストも決めた。いったいどこまでこの選手は大きくなるのだろうか? ロイ・キーン? デコ? いや、セスク・ファブレガスは、前例のない程とてつもないレベルに挑戦しようとしているのかもしれない。
□『セスク・ファブレガス』サッカー動画 超絶テクニック by YouTube
これが本当に19歳のプレーか?
セスク・ファブレガスのコンピレーション
ハードなタックルもなんのその。新時代のMF、セスク・ファブレガス!
このひと味違うセンスがセスク・ファブレガスの持ち味。
フランセスクは得点能力もある!
『セスク・ファブレガス』選手データ by Wikipedia
名 フランセスク・ファブレガス・ソレール
愛称 セスク
カタカナ フランセスク・ファブレガス
ラテン文字表記 Francesc Fàbregas Soler
基本情報
国籍 スペイン
誕生日 1987年5月4日
出身地 アレニス・デ・マール
身長 180cm
体重 69kg
選手情報
在籍チーム アーセナル
ポジション MF
背番号 4
利き足 右足
代表歴
キャップ 14
得点/失点 0
クラブ
* 2001-2002 FCバルセロナC (スペイン)
* 2002-2003 FCバルセロナB (スペイン)
* 2003- アーセナル (イングランド) 131試合 / 11得点タイトル
* 2003年U-17世界選手権 - 準優勝・得点王(5得点)・最優秀選手