妖精『ドラガン・ストイコビッチ』

ドラガン・ストイコビッチ

記念すべき第2回のサッカー動画王は、日本の名古屋グランパスでも大活躍したユーゴスラビアの『ドラガン・ストイコビッチ』。

ユーゴスラビア代表のエースとして90年、98年のワールドカップに出場。90年では、全盛期の『マラドーナ』、ドイツの闘将『ローター・マテウス』、東欧の天才『ゲオルゲ・ハジ』等を押さえて大会最高のMFとまで呼ばれた。

ニックネームは『妖精』=『ピクシー』。その名通りの華麗なプレーを売りにする。

ストイコビッチ最大の超絶テクニックは、『超高速ドリブル』からライン際を駆け上がり、ラインぎりぎりの『深い切り返し』によってDFを置き去りにすること。
倒れたDFを尻目に、深い位置から、味方選手目がけて『マイナス方向の高速低空センタリング』を放つ。
深い位置からのマイナスのセンタリングは、ゴール方向に向かいながら対処しなければならないため、キーパーやDFにとって最も嫌なプレーと言われている。効果的であると同時に非常に難易度の高いプレーだが、これを簡単に連発できる所に技術の高さが見て取れる。


同じユーゴスラビア代表には、天才『サビチェビッチ』、レアル・マドリーのエース『ミヤトビッチ』、ユヴェントスの心臓『ユーゴビッチ』等がいたが、その中でもエースとキャプテンと10番をつけたのはストイコビッチである。


本来、日本でプレーするレベルの選手ではなく、欧州のトップクラブの中心となる存在だが、イタリア『セリエA』での怪我あがりに、当時グランパスを率いていた世界的名将『アーセン・ヴェンゲル監督』に呼ばれ、来日した。
当時、彼のプレーを生で見ることができたグランパスサポーターは本当に幸せである。

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(↑このDVDはピクシーの必殺フェイントが満載なので、マスターしたい人に超おすすめです。)

日本の10番『中村俊輔』も、ストイコビッチのプレーを参考にしたと本人が言っており、元グランパスと日本代表FWの『小倉隆史』は、『ピクシーのフェイントはすごい。間近で見ても全く見えない! ミスなんて見たことがない。』とまで言っている。

彼程の美しいプレーをする選手は世界的にも希有で、美しいだけでなく事実効果的なフェイントはDF達を何度もキリキリ舞いさせた。
完璧に敵DFの裏をかくフェイントは防ぎ様がなく、あれよあれよと倒れて行く様は、まるでプロvs草サッカーを見ているようだ。
日本のDFといっても、身体もスピードもストイコビッチに勝る選手はいくらでもいるのだが、そんな彼らが反則覚悟で複数人で当たっているにも関わらず、間を平然とすり抜けて行く。
魔術、いや、妖精の技としか言いようが無い。


ストイコビッチの妖精の技を見よ!