ファンタジスタ『ロベルト・バッジオ』

ロベルト・バッジオ

記念すべきワールドカップ開幕日にサッカー動画王がお送りするのは、日本でも大人気の『ロベルト・バッジオバッジョ)』

イタリア代表のエースとして、90年、94年、98年のワールドカップに出場。
特に90年では大会を代表するスーパースターとして、5得点をあげ、チームを決勝に導いた。
クラブチームでは、『ユベントス』『ACミラン』『インテル・ミラノ』のイタリアビッグ3の全てでプレー。
数々のチームタイトルと、『欧州最優秀選手(バロンドール)』を受賞した。


ニックネームは、ずばり『ファンタジスタ』。これほどこの言葉が似合う選手はいない。
ボールさばきだけでなく、そのアンニュイな表情や、ボールの軌道までもが美しく、どこかはかない。
彼より速い選手や、鋭い選手、強力な選手はトップレベルには多数存在するが、ファンタジーを感じさせるという点ではバッジョが最高だろう。


圧倒的なスピードや、華麗なフェイントを使うわけではない。テクニックはもちろん最高レベルだが、バッジョの武器はそれだけではない。
彼の最大の特徴たる超絶テクニックは『ここぞという時の決定力』だ。
イタリアのFW特有の『チャンスであればあるほど落ち着く』という日本人には信じられない能力を持つ。ゴール前でDFに挟まれ、キーパーが飛び出して来ても全く慌てることがない。
不思議な空間と時間を作り出し、その場の空気をあっさりとゴールという結果で落ち着かせてしまう。
ゴール後に、指を鼻に当てて、シーッとやるパフォーマンスがあるのだが、まさにその様な感じで、『決めて当然だよ。そんなに騒ぐなって』という雰囲気だ。


イタリアには数多くのスターが存在するが、人気も結果もバッジョを超える選手は事実上いない。
なぜなら、皆覚えているからだ。一番苦しいとき、一番絶望しかかったとき、いつもバッジョがチームを生き返らせてくれたことを。
いつもバッジョは怪我でボロボロになりながら、奇跡を起こしてくれた。
皆があきらめかけ、慌てふためく中で、最後の最後まで自らとチームを信じて、美しい結果を出してくれる。
本当に本当にバッジョはここぞという時に強い。夢を見せてくれるのはバッジョしかいない。
アナウンサーの声が聞こえる。『イタリアは終わってしまうんでしょうか。このまま終わってしまうんでしょうか。。。。』
『・・・!! バッジョバッジョ、ローベールト・バッジョーーー!! ゴーーーーール! ゴーール! ゴーーーーーーール!』


バッジョの美しい奇跡を見よ