イタリアの猛牛『クリスティアン・ヴィエリ(ビエリ)』

クリスティアン・ヴィエリ(ビエリ)

 今日のサッカー動画王は、イタリア代表のエースストライカーを長く務めたお馴染みの猛牛FW、ボボ『クリスティアン・ヴィエリ(ビエリ)』だ。

フジテレビの人気欧州サッカー番組『セリエAダイジェスト』で有名となった『ンゴー。ンガー。』というパワフルな表現がピッタリのアタッカーだ。
ヴィエリの特徴はそのルーツにある。なんとイタリア生まれながら、オーストラリアで少年期の大半を過ごしているのだ。これによって、オージー特有のパワフルな肉体やプレースタイルが培われたのではないかと見られている。先のドイツワールドカップで日本はオーストラリアの猛攻に思う様にやられてしまったが、あのド迫力がヴィェリのプレーにも見て取れる。正気とは思えない程の勢いで相手陣内に飛び込んで行くけれんみのなさを持っている。

イタリア代表として、フランスワールドカップ、日韓ワールドカップの2度のワールドカップで9試合9ゴールという近年稀に見る大成績を残しているため意外な気もするが、実は下済み生活が長い選手だ。セリエCに始まり、数多くの中小クラブをさまよった後に、ユヴェントスに認められてその存在を世界が初めて知った。ユーヴェではデルピエロとコンビを組み、あのジネディーヌ・ジダンに操られ、その突貫プレーで列強を驚かせていた。その後、スペインのアトレチコ・マドリードに移籍し、スペインリーグで得点王を獲得。再びセリエに戻り、その多くをインテルミラノで過ごした。セリエAでも得点王を獲得し、名実共に90年代後半の欧州を代表するスーパーFWとして認識されている。

ヴィエリ(ビエリ)の超絶テクニックは、何と言ってもそのパワーだ。競い合いに滅法強く、いかなるDFがいかなる人数で挟み込んできても、逆に相手選手をはじき飛ばし、シュートに結びつける馬力を持っている。その馬力はヘディングでのポジション争いにも発揮され、ちょっとやそっとのマークどころか、ユニフォームを引っ張られても確実に良いポジションを抑え、打ち勝っていた。
また、イタリア人FWらしく、シュートの際の冷静さにも際立ったものを持っており、シュートミスが極めて少ない。左利きという長所もあってか、相手選手は応対が難しく、確実にゴールの枠にシュートを飛ばす技術を持っていた。
なおかつ、ヴィエリの超絶テクニックは、シュートモーションに迷いや遅れがないことで、走るべきタイミングで走り込んだら、迷う事なく打つべきタイミングで打つメンタルと技術を兼ね備えていた。これは当たり前の様で、『ああ打てば良いのに!』というタイミングでシュートを放つのは難しいものだ。単純に技術的な問題であったり、ボールの跳ね具合であったり、相手選手との間合いやかけひきであったり、変動要素が無数にあるためだ。こういった諸要素をトータルで全て飲み込んで確実にボールを枠に飛ばすというのはトップレベルのFWのみができる技であり、この『当たり前のことを当たり前にする』という能力でもヴィエリはすばらしかった。下記のサッカー動画で確認して欲しい、ヴィエリのプレーには迷いやムラが全くないことを。見ていてストレスがないことを。だからこそ、一瞬一歩、相手や並のFWよりも速く早くシュートを放っていることを。

バッジョロナウドデルピエロレコバインザーギ等の数多くの異なるタイプのFWとコンビを組んで来たが、誰とでも安定して結果を残し、結局最も期待に答えてきたのは、このヴィエリだった。彼の迷いの無い爽快なゴールを楽しんで欲しい。


□『クリスチャン・ヴィエリ』サッカー動画 超絶テクニック by GoogleVideo


ヴィエリのゴール動画スペシャル!


アトレチコ時代のスーパーゴール!


これがビエリの突進だ!


ビエリの全てがここにある!

□『クリスチャン・ヴィエリ』選手データ by Wikipedia


所属チーム

* ボラト 1989-1990
* トリノ 1990-1992
* ピサ 1992-1993
* ラベンナ 1993-1994
* ヴェネツィア 1994-1995
* アタランタ 1995-1996
* ユヴェントス 1996-1997
* アトレティコ・マドリード(スペイン) 1997-1998
* ラツィオ 1998-1999
* インテル 1999-2005
* ACミラン 2005-2006
* ASモナコ(フランス) 2006
* サンプドリア 2006

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