クロアチアの英雄『ズボニミール・ボバン』
今日のサッカー動画は昨日のサビチェビッチに続き東欧のスーパープレーヤー特集。ミスタークロアチア『ズボニミール・ボバン』だ。
クロアチア代表のキャプテンとして同国初の出場となった98年フランスワールドカップで見事3位に入賞。クロアチアサッカーのレベルを世界に轟かせた。
ボバンは、欧州のブラジルともいわれる旧ユーゴスラビアの中にあっても指折りのタレントで、プロシネツキ、シュケル、ボクシッチ等と夢のカルテットを形成、感嘆する様なテクニックとキャプテンシーでチームを引っ張った。
W杯では、アルゼンチン、日本と同組の予選では苦戦したものの、あれよあれよと調子を上げ、ドイツやオランダ等の強国相手に見事に勝ち進んでいった。日本が善戦をしたという見方もあるが、決勝トーナメントにピークを持っていたクロアチアがまだ本調子でなかったと見た方が正解だろう。それほどこの大会の後半におけるクロアチアのパフォーマンスは際立っていた。準決勝でテュラムの見事なゴールがなければ、ブラジルと決勝を争っていたのはクロアチアだったかもしれない。そして、大会のヒーローはジダンではなくボバンになる可能性すらあった。
ボバンはクラブでもACミランという世界最高峰のクラブの中盤を任され、ポスト・ライカールトというこの上なく大変な期待をフランスのドゥサイイー等と組んでこなしていた。イタリアの守備すら超越するその見事なテクニックを下記のサッカー動画で堪能して欲しい。スピードはあまりないのだが、ボールコントロールが完璧で、東欧の選手特有の深い切り返しも見事な切れ味だ。そして何より、相手を威圧し味方に力を与えるオーラこそがボバンの超絶テクニックだ。サッカーでは、雰囲気に飲まれるといったことが少なからずあり、対峙しただけで相手のレベルの高さに気圧されることがある。ボバンはそのオーラだけで相手を制することができる正真正銘のチャンピオンプレーヤーだった。その落ち着きや自信はジネディーヌ・ジダンやロマーリオといった最高級の選手並みである。
祖国を愛し、祖国の期待に見事に応えたクロアチアの英雄。ズボニミール・ボバンのオーラを感じて欲しい。
□『ズボニミール・ボバン』サッカー動画 超絶テクニック by YouTube
この間合い、この空間!
ACミランの中盤を支えたこのプレー!
ボバンのスーパープレー集!
クロアチア栄光のサッカー!
『ズボニミール・ボバン』選手データ by Wikipedia
カタカナ ズボニミール・ボバン
ラテン文字表記 Zbonimir BOBAN
基本情報
国籍 クロアチア
誕生日 1968年10月8日
出身地
身長 183cm
体重 79kg
選手情報
ポジション MF
利き足 右足
代表歴
キャップ 8 (ユーゴスラビア)
51 (クロアチア)
得点/失点 1 (ユーゴスラビア)
12 (クロアチア)
所属クラブ
* ディナモ・ザグレブ(ユーゴスラビア) 1985-1991
* バーリ(イタリア) 1991-1992
* ACミラン(イタリア) 1992-2001
* セルタ(スペイン) 2001-2002
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