バルサの頭脳『シャビ』

シャビ

今日のサッカー動画王が紹介するのは、通好みの選手『シャビ』。スペイン代表とバルセロナで中盤のタクトを揮う希代のパッサーだ。
今期チャンピオンズリーグ優勝を果たした現在世界最高と言われるバルセロナにあって、チームの頭脳であり、心臓とされる選手だ。

若い頃からその才能を発揮し、1999年のワールドユースで優勝と最優秀選手を獲得。決勝では日本の誇る天才『小野伸二』率いる日本を4-0で破り、2000年のシドニーオリンピックでは準優勝に輝いている。
リーガエスパニョーラ(スペインリーグ)でも1998-1999、2004-2005、2005-2006の3度優勝メンバーとなり、遂に今年はチャンピオンズリーグ優勝を果たした。

これといったニックネームはないが、スペイン語で『Xavi』と記述される名前自体がブランドとなっている。賞賛の言葉には事欠かず、『シャビがバルセロナの中心』、『シャビを押さえなくては』等と常に警戒される存在である。


彼の才能と超絶テクニックは、とにかくその美しく正確なパスにある。正確というのは、方向だけでなく、強さ、回転、タイミング、高さ等全てが正確ということだ。敵味方のポジションはもちろん、その利き足、ゲームの流れ、双方のチームの状況を総合的に勘案し、常に最適な選択肢を選ぶことができる。
トリッキーなプレーや、派手なフェイントは使わない。身長は170cmしかなく、スピードもない。しかし、とにかくプレーの選択とプレーそのものが正確なのである。
これだけで世界のトッププレーヤーと呼ばれるのは、それだけのスーパークオリティを持っているということだ。
一度シャビのパスを見てみると、単なるインサイドキックがいかに美しく効果的か思い知らされる。『パスが正確』、これだけでサッカーがいかに美しく効率的になるかを。パス1本で味方が生き生きとし、落ち着きと勢いを得る。パス1本で敵は陣形を崩し、あわてふためく。ゴールに近いパスでもそうでなくてもシャビのパスには意味がある。ただひたすら賢く美しい。


インフロントキックでは『ベッカム』、インステップキックでは『ロナウド』、アウトフロントキックでは『ロベルト・カルロス』等の世界的な名手がいるが、サッカーで最もよく使い、最も重要なキックとされるインサイドキックで世界一なのはこの『Xavi』だろう。

とにかくそのパスを見たら最後魅了されてしまう。同じバルセロナの先輩『ジュゼッペ・グアルディオラ』から引き継いだ美しく正確なパスワークでバルセロナとスペイン代表を操り続ける。


シャビの芸術的なパスを見よ!