ウクライナの黄金の矢『アンドリー・シェフチェンコ』
今日のサッカー動画王は、記念すべきワールドカップ初出場&初勝利を決めたウクライナ代表のエース『アンドリー・シェフチェンコ』。
言わずと知れたイタリア『ACミラン』のエースストライカーで、世界で最も守備が激しいセリエAで2度の得点王を得ているトップオブザトップのFWである。
ウクライナのディナモ・キエフで頭角を表し、98-99シーズンのチャンピオンズリーグで得点王とベスト4に輝いたことから注目を浴び、ACミラン移籍後は、スクデット(優勝盾)獲得、チャンピオンズリーグ優勝、セリエA得点王、そしてバロンドールと、栄華を極めている。
愛称は、同国の英雄『ブロヒン』から引き継いだ『ウクライナの矢』、もしくは親しみを込めて『シェバ』と呼ばれる。
さて、超絶テクニック解説だが、シェフチェンコのプレーの特徴は第一にそのスピードだ。
初速度、加速度、最高速度と、いずれもがトップレベルであるため、応対するDFは食らいつくのも難しい。
第二に、そのスピードの中でも安定したボールコントロールとキックを誇ることだ。
スピードがあっても、バランスやコントロールが乱れてはあまり意味がないのだが、シェバの場合、スピードによって相手を置き去りにすることで、逆に落ち着きを得て、正確にプレーすることができている。
第三に、強烈なキック力。
一般的に、得点王を取る様な選手は意外と強烈なシュートは放たないものだが、アルゼンチンの『バティストゥータ』
の様に、シェバはシュートやFKも強烈であるため、ミドルレンジからの得点も多い。
第四に、ゴール前での引き出しの多さ。
オフサイドぎりぎりにスピードを生かしてラインの裏を取るプレーはもちろん、確実なポストプレーや、一旦足下にボールを受けてからフェイントで相手をかわしてシュートを打つこともできる。更に、右足、左足、ヘッドといずれもが超ハイレベルな技術・パワーを持つため、いかなるシーンにおいても自分の得意なプレーとして順応することができる。
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このように超ハイレベルオールマイティーな選手には何かしら欠点があるものだが、気性にもチームプレーにも問題なく、問答無用でパーフェクトなFWである。
彼と同レベルで勝負できるのは、現代サッカーではフランスとアーセナルの『ティエリ・アンリ』、オランダとマンチェスターユナイテッドの『ファン・ニステルローイ』、アルゼンチンとチェルシーの『エルナン・クレスポ』位ではないだろうか。
その中でも、結果、実績という面で、一歩シェフチェンコが抜き出ていると言える程のスーパープレーヤーである。
シェバの黄金のシュートを見よ! (Powerd by YouTube)
『シェフチェンコ』データ集(Powered by Wikipedia)
経歴・タイトル
クラブ
初出場 1994年10月28日 対シャフタール・ドネツク戦
初得点 1994年12月1日 対ドニプロ・ドニプロペトロフスク戦
代表
初出場 1995年3月25日 対クロアチア代表戦
初得点 1996年5月1日 対トルコ代表戦* ウクライナリーグ優勝 5回(1995年 - 1999年)
* ウクライナカップ優勝 3回(1996年、1998年 - 1999年)* ウクライナリーグ得点王 1回(1999年)
* セリエA得点王 2回(2000年、2004年)
* UEFAチャンピオンズリーグ優勝 1回(2003年)
* バロンドール(欧州年間最優秀選手)受賞 1回(2004年)
所属チーム
* ディナモ・キエフ(1994年 - 1999年)
* ACミラン(1999年 - 2006年)
* チェルシーFC(2006年 - )
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