皇帝『ミヒャエル・バラック』

ミヒャエル・バラック

 ますます加速するサッカー動画王がお送りするのは、ドイツ代表の皇帝『ミヒャエル・バラック』だ。かの『フランツ・ベッケンバウアー』の後を継ぎ、皇帝の名を認められている。90年代に世界を制した同国の闘将『ローター・マテウス』が決して皇帝とは呼ばれなかったことからも、バラックのすごさが伺える。

ドイツのバイヤー・レバークーゼンで頭角を現したバラックは、ドイツの中小クラブながら攻撃サッカーを標榜するチームの中心として欧州を席巻し、2001-2002年シーズンにブンデスリーガチャンピオンズリーグで準優勝を果たし、いちやく世界にその名を轟かせた。
2002年の日韓ワールドカップでは、ドイツ代表の中心として活躍し、前評判の乏しかったチームを決勝にまで導く。累積警告で出場できなかった決勝のブラジル戦にもしバラックがいれば・・とドイツ人は悔しがった。
今回のドイツワールドカップでも開催国キャプテンを務め、国中の期待を一身に背負う。


バラックの超絶テクニックはそのパワフルな得点能力にある。得点王を狙えるのではないかと思える程の決定力を持ち、左右とヘッドで強烈なシュートを放つ。そのミドルシュートは、比較的スローなモーションから繰り出されるのだが、威力はすさまじく、イングランドの『ジェラード』、『ランパード』、全盛期のブラジルの10番『リバウド』と並んで、中盤の選手としては世界最高級のシュート能力を持っている。
ヘディングの威力も190cm級の選手がゴロゴロしているドイツの中にあっても傑出しており、ドイツ代表の関係者が『バラックがセンタリングを上げてバラックが決めてくれるのが理想なんだが』と漏らす程の信頼を受けている。

さらにバラックがすばらしいのは、これだけの攻撃能力を持ちながら、何と攻撃型のポジションではなく、センターハーフ、むしろどちらかというとボランチの位置の選手ということだ。
ドイツの歴代の天才達に習い、『リベロ』の様に自由に動き回るこの選手は、守備でもその189cm82Kgの恵まれた体躯を生かし、相手選手をけちらしボールを奪うことができる。
そして、ひとたび奪うやいなや、スペースをドリブルで突進し、カウンターの中心となって敵ゴール目指す。



攻撃のあらゆる面でオールマイティーな選手はワールドクラスには存在するが、バラックは守備も含めて全ての面でオールマイティーなのだ。同国の初代皇帝『ベッケンバウアー』やDFとして世界で唯一バロンドールを受賞した『マティアス・ザマー』の様に、世界の歴史に残るスーパーリベロである。



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皇帝バラックのプレーを見よ!


これが世界最高の得点能力を持つMFだ!

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選手経歴

* SCヴィスムート・カール・マルクス・シュタット(ドイツ) -1995
* ケムニッツFC(ドイツ) 1995-1997
* カイザースラウテルン(ドイツ) 1997-1999
* バイヤー・レバークーゼン(ドイツ) 1999-2002
* バイエルン・ミュンヘン(ドイツ) 2002-2006
* チェルシーFCイングランド) 2006