デンマークの英雄『ミカエル・ラウドルップ』

ミカエル・ラウドルップ

今日のサッカー動画王は、世界で最も有名なサッカー兄弟『ラウドルップ兄弟』の兄『ミカエル・ラウドルップ』だ。

古くはユベントスプラティニと、その後はバルセロナロマーリオ等と美しいコンビネーションを見せた。ゴールゲッターをアシストする司令塔兼ドリブラーとして、世界に母国デンマークの名を知らしめた英雄である。
バルセロナからライバルのレアル・マドリードに移籍したり、日本の2部ヴィッセル神戸でもプレーする等、進取の精神に富んだ一面も知られている。

このラウドルップは、ユヴェントス時代はもちろん、バルセロナとレアルで5年連続リーガ・エスパニョーラ優勝を果たしているタイトルコレクターでもある。

ミカエル・ラウドルップの超絶テクニックは、なんといってもそのドリブルだ。体をやや前傾させて前のめりにした姿勢から、足のインサイドでクッとボールを動かすとともにステップを踏む独特のドリブルは最初の1歩が異様に速いため、敵選手にとっては反応するのが非常に困難だ。上背があるため足下の奥にボールを置かれると、相手は飛び込むことができず、なおかつボールコントロールがパーフェクトなので、防がれることはほとんどない。相手のタイミングを見計らうセンスにも優れているため、単純な動作スピードが衰えたベテランになってからも優れた武器として世界に通用した。選手生活が延べ28年と長いのも、この天下のドリブルがあったからだと思われる。

また、パサーとしての能力にも傑出したものを持っており、特にドリブル中に逆方向にノンルックで送り出す浮き球のパスは絶品だった。この技で幾度となくロマーリオ等のゴールをアシストしている。
プラティニから学んだのかシュートの落ち着きも特筆すべきものがあり、あらゆる点でワールドクラスの能力を見せる歴史に残るスーパー司令塔である。

何よりミカエル・ラウドルップを超一流たらしめているのは、その相手に向かって行く姿勢である。ドリブルのフォームに表れている様に、常に前へ前へ向かって行く。決して相手にひるむ事はない。90年代後半から世界最強のドリブラーとして名を馳せたポルトガルルイス・フィーゴに共通する様に、この姿勢こそが、ラウドルップの神髄なのだ。


ミカエル・ラウドルップ』サッカー動画王 超絶テクニック by YouTube


これが世に聞くミカエル・ラウドルップだ!


ミカエル・ラウドルップのノンルック浮き球パスを見よ!


これがバルサのラウドルップだ!

ミカエル・ラウドルップ』データ集 by wikipedia


選手経歴

* ブロンビー(デンマーク) 1971-1978、1982-1983
* コペンハーゲンBK(デンマーク) 1978-1981
* ラツィオ(イタリア) 1983-1985
* ユヴェントス(イタリア) 1985-1989
* バルセロナ(スペイン) 1989-1994
* レアル・マドリード(スペイン) 1994-1996
* ヴィッセル神戸(日本) 1996-1997
* アヤックス(オランダ) 1997-1998


指導者経歴

* ブロンビー(デンマーク) 2002-