エア『ミロスラフ・クローゼ』

ミロスラフ・クローゼ

 今日のサッカー動画王は王に相応しい男、ドイツ代表のエースストライカー『ミロスラフ・クローゼ』だ。
今回のドイツワールドカップでも5得点を決めて、前回の日韓ワールドカップの5得点と合計し、10得点という輝かしい記録を残した。今年はブンデスリーガの得点王にもなり、ドイツに久しぶりに現れた真のFWとして高い評価を受けている。

古くは伝説のFW『ゲルト・ミュラー』から、ペナルティエリアの狐と呼ばれた『ルディ・フェラー』、今回W杯で監督を務めた黄金の隼『ユルゲン・クリンスマン』、ACミランのエースとして活躍したゴールデンボーイオリバー・ビアホフ』等、ドイツの輝かしい歴史に残る偉大な選手達の系譜に連なることを認められた。

クローゼは、なんと2002年ワールドカップの2年程前まで、3部リーグでプレーしていた無名選手で、誰も期待していなかったどころか、そもそも知られていなかった。それが、レバークーゼンのアマチュアクラブからめきめきと頭角を現すと、2002年日韓W杯でハットトリックを決め、一躍世界に知られるところとなった。シンデレラマンだ。

この記録がまぐれでないことは、そのゴールの質を見れば明らかだった。ゴールパフォーマンスの前方宙返りが『エア・クローゼ』と呼ばれることもある程の見事な滞空時間の長さを生かしたスカイハイヘッドや、競い合いの強さ、飛び出しの鋭さ、ゴールへの嗅覚、落ち着き等、あらゆるエッセンスが詰め込まれたすばらしいゴールばかりだった。誰の目にもこの男の才能は歴然としていたのである。下記の動画でその才能を確認して欲しい。

クローゼの超絶テクニックとしては、ズバ抜けたヘディング能力がまずあげられる。かつて『ヘリコプター』の異名をとったチリ代表の『サモラノ(サモラーノ)』という選手がいたが、それに勝るとも劣らない様な、滞空時間とタイミングと高さと強さを併せ持ったスカイハイヘッドを放つことができる。日本でも城彰二中山雅史だけが見せることができたボディバランスの極めて美しいヘディングを打つ。世界に名だたるヘッドの強さを持つドイツでNo.1に輝いていることからわかる様に、この美しいヘッディングは世界指折りではないだろうか。


また、クローゼはドイツが世界に誇る伝説の最強FW『ゲルト・ミュラー』の様に、泥臭いゴールを決める才能も持ち合わせている。ゴールへの嗅覚に優れ、相手選手よりも1歩2歩速く、ボールにアプローチすることができる。

そのうえ、黄金の隼『クリンスマン』の様に、飛び出しとゴール前でのアイディア、冷静かつ正確なシュートテクニックにも優れ、歴代のドイツスーパースター達の超絶テクニックを全てミックスさせた様な驚異の才能を持ち合わせている。


これだけの才能を持ちながら、謙虚で真面目な性格で知られるクローゼは、PKのチャンスをもらった際に自分が倒れただけでPKではないと申告した程のスポーツマンシップを持つ。
この心もプレーも美しい偉大な選手のプレーを堪能して欲しい。


『ミロスラフ・クローゼ』サッカー動画 超絶テクニック by YouTube


これが歴代ドイツ代表エースに並ぶクローゼだ!


アルゼンチンとの激闘に追いつく歓喜のゴール!


このヘッドの美しさ! エア・クローゼ!

『ミロスラフ・クローゼ』選手データ by Wikipedia


所属チーム

* カイザースラウテルン(ドイツ) 1999年 - 2004年
* ヴェルダー・ブレーメン(ドイツ) 2004年 -


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