黄金の隼『ユルゲン・クリンスマン』
今日のサッカー動画も引き続きドイツ選手だ。今回の2006ドイツワールドカップで母国の監督を務め、見事3位に導いた若監督。その実体は、ドイツ伝説の黄金期に活躍した真の偉大なプレーヤー『ユルゲン・クリンスマン』だ。
監督としてしか知らないファンも多いと思うが、実はとんでもない選手である。ワールドカップ優勝、欧州選手権優勝と準優勝、欧州カップ戦の得点記録（当時）、ブンデスリーガ得点王、等々数知れないタイトルを獲得し、ドイツが誇るエースFWとして一時代を築いた。
美しいブロンドの髪をなびかせながら颯爽と決めるゴールは爽快感に溢れており、『黄金の隼』と呼ばれていた。
クリンスマンの超絶テクニックは、FWなのでもちろんゴールなのだが、それが単なるゴールではなく世にもカッコいいゴールばかりだった。カッコいい、爽快、美しい、気持ちいい、スペクタクル、色々な表現が似合う特別なゴールばかりを決めていった。
スピードは、同時代に世界トップレベルにあったアルゼンチンの『クラウディオ・カニーヒア（カニージャ）』と並び世界最高級で、かつひと味ひねったクリエイティブなフェイクを得意としていたため、敵選手をあっと驚く技でかわしたり、エッと思うタイミングでシュートを放ったりと、とにかく見ていて楽しく気持ちがいいゴールを決められる選手だった。下記のサッカー動画で堪能して欲しい。
中でもクリンスマンの超絶テクニックたる十八番は、ダイナミックでアクロバティックなゴールだった。単なるヘディングがキャプテン翼のダイビングヘッドの様に見事なシュートになり、絵に描いた様なボレーシュートも数多く決めた。94年アメリカワールドカップの韓国相手に決めた一人ワンツー回転ボレーシュートは、語り草である。横から来たグラウンダーのセンタリングを、右足で浮かすや、サイクロンの様に回転して、左足でボレーシュートを叩き込んだ。これがワールドクラスか、これが欧州最強国か、とアジアを驚愕させたものだ。
まるで、オランダのデニス・ベルカンプに走力とアクロバティックさを加えた様なスーパーな選手で、そのプレーはドイツのみならず、世界を常にスペクタクルの渦に巻き込んだ。夢のプレーヤーの爽快なプレーを楽しんで欲しい。
『ユルゲン・クリンスマン』サッカー動画 超絶テクニック by YouTube
『ユルゲン・クリンスマン』選手データ by Wikipedia
愛称 クリンシ,黄金の隼
カタカナ
ラテン文字表記 Jürgen Klinsmann
基本情報
国籍 ドイツ
誕生日 1964年7月30日
出身地 ゲッピンゲン
身長 182cm
体重 73kg
選手情報
ポジション FW
代表歴
キャップ 108
得点/失点 47
選手経歴
* SVシュツットガルトキッカーズ（ドイツ） 1978-1984
* VfBシュトゥットガルト（ドイツ） 1984-1989
* インテル（イタリア） 1989-1992
* モナコ（フランス） 1992-1994
* トッテナム・ホットスパー（イングランド） 1994-1995
* バイエルン・ミュンヘン（ドイツ） 1995-1997
* サンプドリア（イタリア） 1997
* トッテナム・ホットスパー（イングランド） 1997-1998
獲得タイトル
* ドイツ・ブンデスリーガ優勝 1回（1996年/1997年）
* 欧州選手権優勝 1回（1996年）
* UEFAカップ優勝 2回（1990年/1991年、1995年/1996年）
* イタリアW杯優勝 （1990年）
* ブンデスリーガ得点王 1回（1987年/1988年）
* ドイツ最優秀選手 2回（1988年、1994年）
* オリンピック銅メダル (1988)
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