オズの魔法使い『ハリー・キューウェル』
今日のサッカー動画王はオセアニアの雄、オーストラリアのエースアタッカー、オズの魔法使いの異名を取る『ハリー・キューウェル』だ！
ドイツワールドカップで、日本と対戦し、得意の左サイドからのアタックで日本を慌てさせたことは記憶に新しい。グループリーグ突破がかかった3戦目のクロアチア戦では、劇的なボレーシュートを決め、オーストラリア史上に残る偉大なプレーヤーとなった。
キューウェルは10代の若い頃からイングランドで名を馳せており、当時優秀な若手選手が多いことで注目されていたリーズ・ユナイテッドの中でも中心選手として活躍し、プレミアリーグトップレベルのアタッカーとして認識されていた程の選手だ。1999-2000シーズンにはイングランドのプロサッカー協会最優秀選手を受賞し、2004-2005シーズンはチャンピオンズリーグ優勝を果たす等、実績ではアジアオセアニアのトップであり、ワールドカップでの活躍も驚くに値しない。
このキューウェルの武器たる超絶テクニックは、何と言ってもその左足だ。プレミアを代表するキッカーと言えば、リバプールのチームメイト『スティーヴン・ジェラード』や、チェルシーのシンボル『フランク・ランパード』があげられるが、彼らは右利きであり、左足と言えばこのキューウェルに他ならない。マンチェスター・ユナイテッドのアイドル『ライアン・ギッグス』と並んでトップレベルにある。
下記のサッカー動画で是非見てもらいたいのだが、キューウェルのキックは正確で強いという当たり前のレベルだけではなく、何か気品やガッツを感じさせるものが多い。オーストラリアの国民性とも言うべき、フェアでシンプルでガッツなエネルギーがボールに込められている。
ボールを蹴る際に、通常は球が浮かない様に上体を折り曲げてかぶせる様にして打つものだが、キューウェルのフォームは独特で背筋をピンと伸ばした形でキックを放つ。ドリブルでもそうだが、サッカーでは背筋を伸ばしてボールをコントロールできる選手は得てしてレベルが高く、相手を寄せ付けず、味方に安心感を与える。キューウェルのキックフォームは数少ないそれであり、見ている選手やサポーターに何とも言えない安心感と頼もしさを感じさせる様な蹴り方をする。その超絶テクニックを楽しんで欲しい。
また、これもオーストラリアの大自然で育まれたものなのだろうか、野性味のあるスピーディーなドリブル突破も得意としている。その独特の足さばきや間合いの取り方は、まるで動物が自然の中で戯れているかの様だ。時にはすばしっこく、ときにはゆっくりと裏をかき、ときにはガッと飛び出す。ヨーロッパともアフリカンとも異なるオージードリブルはスペクタクルを匂わせる。
また、キューウェルは、サッカー界を代表するイケメン選手として知られており、ハリウッドスター並みのマスクでも人気を博している。本人は至って真面目でさわやかなため、一層その魅力が美しく映えている。
世界の広さを感じさせてくれる新大陸の英雄。オズ（オージー）の魔法使いのマジックをたっぷりと楽しんで欲しい。
□『ハリー・キューウェル』サッカー動画 超絶テクニック by YouTube
□『ハリー・キューウェル』選手データ by Wikipedia
本名 ハロルド・キューウェル
愛称 オズの魔法使い
カタカナ
ラテン文字表記 Harold Kewell
基本情報
国籍 オーストラリア
誕生日 1978年9月22日
出身地 シドニー
身長 183cm
体重 74kg
選手情報
在籍チーム リヴァプールFC
ポジション FW/MF
背番号 7
代表歴
キャップ 23
得点/失点 7
2006年6月26日
経歴
クラブ
* 1999年-2000年 イングランド・プロサッカー選手協会とリーズ・ユナイテッドの年間最優秀選手。
所属クラブ
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