世界最高のDF『パオロ・マルディーニ』
お待たせしました! 今日のサッカー動画王は初のDF選手だ。 初回に相応しい選手は、ACミランとイタリア代表のキャプテンとして輝かしい歴史を創り出して来た世界最高のDF『パオロ・マルディーニ』。
マルディーニはわずか16歳でACミランのトップチームに加入、以来今に至まで、ずっとACミランディフェンスの中心として、セリエAや欧州の中心で輝き続けている。あの、プレッシングサッカーを発明した『アリーゴ・サッキ監督』の下、同じくイタリア史上に残る名DFである『フランコ・バレージ』等とDFラインを組み、マラドーナに『宇宙から来たチームの様だった』とすら言わせた全盛期のACミランの一員として若くして活躍した。
ユースの頃からのミラン育ちであり、そのチームメートはファンバステン、ライカールト、フリット(グーリット)のオランダトリオに始まり、パパン、サビチェビッチ、ボバン、バッジョ(バッジオ)、ウェア、ビアホフ、シェフチェンコと世界最高級の攻撃選手が揃っていたため、自ずとその才能に磨きがかかったのだろう。獲得したタイトルは数知れず、セリエA優勝7回、ヨーロッパチャンピオンズリーグ4回という誰もが羨む結果を残し、デビュー以来20年以上に渡ってトップシーンに居続けるという驚異的なパフォーマンスを発揮し続けている。何度か書いている様に、サッカー選手の評価は一瞬一試合ではなく、長期的に安定したレベルを発揮できるかどうかで評価が決まる。その意味からもこのマルディーニのパフォーマンスは最高レベルであると言えるだろう。
このマルディーニの何がすごいかというと、その完全無欠のオールマイティー能力にあると言われている。現在でこそセンターバックとしてプレーしているが、本来左サイドバックの選手であるため、守備はもちろん、攻撃力や走力にも極めて高い才能を持ち合わせていた。あのカペッロ監督が『ダビデの彫刻』と言った美しく強靭な肉体を誇り、元フランス代表キャプテンでチームメートだったドゥサイイーは『パオロは全能だ。彼は全てを持っている』と手放しの賞賛を惜しまない。
守備はフランコ・バレージ譲りの世界最高レベルの戦術眼と経験を誇っており、かつ体躯にも恵まれているため、競い合いやヘディング能力にも優れている。中でも、超絶テクニックとも言えるそのスライディングタックルは、これ以上ない程鋭く深いにも関わらず、危険なラフプレーは一切ない。確実に相手のボールを押さえ込む。しかも、ボールをタッチラインに蹴り出してしまうのではなく、ボールだけを見事にかすめ取るという高度な技術を頻繁に見せている。こんなスライディング技術があるのかと目を疑う程の見事さなので、是非下記のサッカー動画で見て欲しい。ロナウドやシェフチェンコ等のセリエAでプレーしたトップFWが最も優れたDFとして必ず名前をあげるのがこのマルディーニで、その理由としてフェアであることもよく言われている。
さらに、マルディーニはサラブレッドと呼ばれる程の圧倒的な走力を誇っており、近年はあまりオーバーラップをしなくなったが、若い頃は、並みいる攻撃選手顔負けの突破力を誇っていた。あれだけの体格の選手であれだけの長距離を何度も繰り返し上下動できる選手は欧州でも珍しく、世界最高のレフトバックを名を欲しいままにしていた。時々シザースフェイントを繰り出したり、本来は右利きのため、右足でのクロスやシュートを放つ等、その能力の高さには制限がない。一時、チーム事情でいきなり右サイドバックをやらされたこともあったが、10年選手の様に右サイドをあっさりと務め、関係者を驚愕させた。
ブラジル代表のロベルト・カルロスが台頭してきた頃に、マルディーニはサイドからセンターにポジショニングを移しつつあったので、ロベカルこそ最強のレフトバックだという声も聞かれたが、結局、最強であって最高とは呼ばれなかった。あくまで、世界最高のレフトバックはいまだにマルディーニの冠なのである。
ドイツのベッケンバウアーやザマーといったリベロタイプのDF以外、本職のDFがバロンドールやFIFA最優秀選手に輝いたことはない。だが、輝くとすればこのマルディーニこそが相応しいと世界中の攻撃の選手が口を揃える。プレーもフェア精神も世界最高級のこの偉大な選手のプレーを見ることができる幸せに感謝したい。
□『パオロ・マルディーニ』サッカー動画 超絶テクニック by YouTube
□『パオロ・マルディーニ』選手データ by Wikipedia
愛称 パオリーノ
カタカナ パオロ・マルディーニ
ラテン文字表記 Paolo MALDINI
基本情報
国籍 イタリア
誕生日 1968年6月26日
出身地 ミラノ
身長 186cm
体重 85kg
選手情報
在籍チーム ACミラン
ポジション ディフェンダー(LSB、CB)
背番号 3
代表歴
キャップ 126
得点/失点 7
経歴
代表
* 1988年 ユーゴスラビア戦で代表デビュー
* 1990年 ワールドカップ・イタリア大会出場 (3位)
* 1994年 ワールドカップ・アメリカ大会出場 (準優勝)
* 1998年 ワールドカップ・フランス大会出場 (ベスト8)
* 2002年 ワールドカップ・日韓大会出場 (ベスト16)クラブ
* 1987-88 セリエA優勝
* 1988-89 UEFAチャンピオンズカップ優勝
* 1989-90 UEFAチャンピオンズカップ優勝
* 1991-92 セリエA優勝
* 1992-93 セリエA優勝
* 1993-94 UEFAチャンピオンズカップ優勝、セリエA優勝
* 1995-96 セリエA優勝
* 1998-99 セリエA優勝
* 2002-03 UEFAチャンピオンズリーグ優勝、コッパ・イタリア優勝
* 2003-04 セリエA優勝所属チーム
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