リーガNo.1ドリブラー『ホアキン・サンチェス』

ホアキン・サンチェス

 日のサッカー動画王は、久しぶりのスペイン人選手から。スペインNo.1ドリブラー、『ホアキン・サンチェス』だ。

 これまで欧州カップで活躍したり、スペイン代表がタイトルから遠ざかっていることもあって、スペイン国外ではあまり注目されてこなかったが、その実力に疑いの余地はなく、リーガ・エスパニョーラNo.1ドリブラーとして評価されている。古くはルイス・フィーゴ、最近ではロビーニョやジュリといったウィングの名選手が多いスペインでも、目下、このホアキンこそがトップと言えるのではないだろうか。それくらいのキレキレのプレーを見せてくれる。

 アキンのドリブルのすごさは、下記のサッカー動画で実際に確認して欲しいのだが、緩急の上手さがひとつ特徴として挙げられる。あまり大げさなフェイントは使わないのだが、非常にゆっくりとした動作から、細かいステップを経て、大きくスペースに飛び出す緩急の激しさを武器としている。ほとんど止まっているかの様な状態から、常人では飛び込まない様なスペースにボールを蹴り出し、相手やラインにやられることなく、見事に敵陣を突破していく。スピード自体もかなりのものなのだが、何しろ緩急と相手のボディバランスを見抜く目が優れていると言える。

 ホアキンのもう一つの武器は、思い切りの良さ、言い換えれば、けれんみのなさだ。サッカーで1対1の勝負というのは、勝ち負けがはっきりしているので、どうしても積極的に勝負をしかけるのに勇気がいるものだが、ホアキンにはその迷いがない。通常は仕掛けない様な狭いスペースや、複数の敵に囲まれている時でも、遠慮なくつっかけていく。そのけれんみのなさは見ていて気持ちよく、ホアキンにボールが渡ると、何かやってくれるという期待感と、さあ行くぞ、という高揚感がこみ上げてくる。そして、事実相手を見事にぶっちぎって行くので、相手に対する自信や攻撃的な精神がチームに芽生えるのである。

 更に、ホアキンの優れた点は、球際に強いことだ。そんなに身長があるわけではないのだが、懐の深いボールの持ち方をするので、相手をギリギリまで引きつけてかわしたり、相手がよし取った!と思った瞬間に切り返すといった技が得意だ。ギリギリで返されるということは、それだけ深いフェイントということなので、相手選手としてはバランスを崩して対応できなくなってしまう。当然取られる危険も高く、難易度の高いプレーなのだが、ホアキンは天性のセンスで見事に緩急と球際の強さをミックスさせた独特の間合いで相手をかわしていくことができる。まさにサッカーセンスのある者にしかできない超絶テクニックだ。

 く世界最強のドリブラーとして名を馳せたルイス・フィーゴの後釜として幾度となくレアル・マドリー入りが噂された期待のスーパードリブラーは、結局今シーズンからバレンシアに移籍することになった。今どき珍しく高騰したその額は37億円! アイマール等のテクニシャン揃いの中盤が一層活性化され、活躍の場も増えることだろう。スペインの疾風怒濤のドリブラーホアキン・サンチェスの活躍を楽しみにして欲しい。


『ホアキン・サンチェス』サッカー動画 超絶テクニック by YouTube



ホアキンのドリブル動画集!



ホアキン vs クリスティアーノ・ロナウド



これでもかのホアキンドリブル!



スペインの誇るスーパードリブラーホアキン・サンチェス

『ホアキン・サンチェス』選手データ by Wikipedia



クラブ

* 1999-2000 レアル・ベティス B(2部 B) 26試合 / 2得点
* 2000-2001 レアル・ベティス(2部) 38試合 / 3得点
* 2001-2005 レアル・ベティス 145試合 / 25得点
* 2006-   バレンシアCF


代表

36試合 / 4得点



タイトル


チーム

* 2004-2005 コパ・デル・レイ - 優勝

個人

* 2001-2002 最優秀新人選手(リーガ・エスパニョーラ