世界最高の右サイドバック『カフー』
今日のサッカー動画王がお送りするのは、世界最高の右サイドバックとして名高い、ブラジル代表のキャプテン『カフー』だ。
左サイドバックはパオロ・マルディーニやロベルト・カルロス。それに対して、右サイドバックは、94年頃から一貫してこのカフーが世界最高と言われ続けて来た。実に10年以上。これだけの期間世界のトップがいることがいかに難しいかは想像にかたくない。ブラジル代表のキャプテンとして史上唯一3度の決勝戦に出場。うち2度の優勝を果たすという、まさに栄華に包まれた偉大なキャプテンだ。
しかし、意外やカフーの代表レベルは遅かった。24歳で迎えたアメリカワールドカップの時点では、まだ先代の世界最高の右サイドバッック『ジョルジーニョ』(鹿島アントラーズでもプレーしたあのジョルジ)がレギュラーであったため出場の機会に恵まれず、決勝戦で途中交代して初めてトップシーンに躍り出た。当時はあのジョルジーニョを交代させて大丈夫かという向きもあったが、そんな心配なんのその。ブラジル代表が才能の宝庫であり、サブの選手も全くレベルが落ちないことを世界中に知らしめ、瞬く間に新・世界最高の右サイドバックとして認知された。
カフーはまるでウィングの様だと言われる程にその攻撃能力がすさまじい。通常のチームのFWより高い位置へ平気で進出していく。進出するのは簡単そうに思えるかもしれないが、対面選手とのかけひきや守備対応はもちろん、何より運動量が要求されるので、そうそう高い位置にまで上がるのは易しいものではない。しかも、カフーは決して守備をおろそかにする選手ではないので、上がりっ放しではなく、本当に何度も上下動しているのだ。
その際に要求されるのは、絶対にボールを失わない事。サイドバックがあがった隙を突かれるというのはサッカーで典型的な失点のパターンのひとつであるため、ここが重要になる。この点でもカフーは秀逸で、まるで10番選手の様なフェイントとテクニックとパスセンスで、まずボールを失わない。長い間セリエAでプレーしているため、厳しいチェックに対応する能力も極めて高いのだ。
ちなみに、トヨタカップでサンパウロに所属するカフーとレオナルドの左右コンビにやられたACミランは、後年、両選手ともに契約し、今ではチームに欠かせない選手となっている。
そして、右サイドバックとして評価されている以上、その最高の仕事であるセンタリングについてはもちろん一級品である。中田英寿のローマでの芸術的なランニングダイレクトボレーシュートをご存知の方も多いと思うが、あれはカフーの正確無比なセンタリングがあればこそだった。なおかつ、自ら積極的にシュートを放つこともでき、右サイドバック兼右サイドハーフ兼右FWといった一人三役をこなしているかの様な高パフォーマンスを常に発揮している。
圧倒的なスピード、心肺機能、攻撃センス、守備能力。あらゆる能力を備えた右サイドの支配人。世界最高の右サイドバックのプレーは目を疑うかのようなポジションと動きから繰り出される。ある時は最終ラインで相手をチェックし、ある時は50mを超えるサイドチェンジをウィングの位置で受ける。ブラジル代表のダイナミックさの根幹はこのカフーとロベルト・カルロスが生み出している。下記のサッカー動画でその信じがたいポジショニングやダイナミズムを確認して欲しい。カフーのおかげでどれだけブラジルサッカーが美しい違いを生み出しているかを。
□『カフー』サッカー動画 超絶テクニック by YouTube
本名 マルコス・エヴァンジェリスタ・ジ・モラエス
愛称 カフー、右サイドの支配者
カタカナ
ラテン文字表記 Marcos Evangelista de Moraes "CAFU"
基本情報
国籍 ブラジル
誕生日 1970年6月7日
出身地 サンパウロ
身長 176cm
体重 75kg
選手情報
在籍チーム ACミラン
ポジション MF/DF
背番号 2
利き足 右足
代表歴
キャップ 142
得点/失点 5
2006年7月1日現在
所属チーム
* サンパウロFC(ブラジル) 1988-1994
* レアル・サラゴサ(スペイン) 1994-1995
* パルメイラス(ブラジル) 1995-1997
* ASローマ(イタリア) 1997-2003
* ACミラン(イタリア)2003-
ツイてるサッカー動画王♪ 毎日自動配信のメルマガ登録はこちら! |
世界のスーパースターをカラー大判で紹介する ワールドサッカーマガジン。 送料無料で手に入ります。25日間お試しOK! |
【さらに】レビュー投稿でスグに使える500円ギフト券プレゼント! |